再生歯内療法(リバスクラリゼ-ション)|歯内療法(根管治療)ウィキペディア

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再生歯内療法(リバスクラリゼ-ション)

歯根未完成歯に施す再生歯内療法について

再生歯内療法

再生歯内療法とは、歯髄が死んで歯根の成長が止まってしまった歯に対して特殊な処置を行うことにより、歯根のさらなる成長を促す治療法です。この処置により、歯髄が死んでしまった根未完成の歯を長期的に維持することが可能となりました。

歯根未完成歯とは?

その名の通り、歯の歯根がまだ完成していない歯のことです。歯は子供の頃に歯茎から出てきますが、萌えたばかりの歯の歯根は歯茎の中で成長途中の段階です。歯茎から頭を出して、そして徐々に歯根が成長し、完成していくのです。歯根が成長段階にある幼少期に、歯髄が死んで歯根の成長が止まることによって歯根未完成歯となります。

歯根の成長と歯髄の関係について

「歯根が完成するのには歯髄が必要」
歯根の成長には、歯髄の存在が欠かせません。歯髄がなければ歯根は成長しません。そのため、歯根が成長中に歯髄が感染して死んでしまうと、歯根の成長は止まってしまいます。歯根の成長過程で歯髄が死んでしまう主な原因は以下の3つです。

虫歯

歯根が成長中に虫歯が大きくなり、細菌感染によって歯髄が死んでしまうと、歯根の成長が止まってしまいます。

外傷

歯をぶつけるなどの外傷によるダメージで歯髄が死んでしまい、歯根の成長が止まってしまうことがあります。

中心結節の破折

咬合面に中心結節と呼ばれる突起が出現することがあります。この中には歯髄の一部が潜り込んでいます。この中心結節が折れてしまうと、内部の歯髄がむき出しになり、歯髄が感染してしまうことがあります。これは、歯根が未完成の時に起こることが多く、こうなると歯根の成長は止まります。

歯内再生療法(リバスクラリゼーション)

リバスクラリゼーション(revascularization)は、歯髄が死んでしまった歯根未完成歯に抗菌剤を使用した滅菌処置と意図的な出血によって硬組織を形成し、歯根の長さと厚みを補い成長を促す新しい治療法です。現在では、歯根が完成している永久歯に対してもこの治療法を応用しようと世界的にも注目があつまる歯内療法です。

リバスクラリゼ-ション実施において米国歯内療法学会が推奨する事項

  • 1. 若い患者であること
  • 2. 壊死歯髄であり、根未完成歯であること
  • 3. 機械的拡大は行わない、もしくは行ったとしても必要最低限にとどめること
  • 4. 血餅をつくること、あるいはたんぱくの足場になるようなものを根管内に入れること
  • 5. 緻密な封鎖を得られるもので封鎖を行うこと

歯根の成長が止まった歯に対して行われていた従来の治療

根管内が感染してしまうと、歯根が完成していなくとも、通常の場合と同様に根管治療が必要です。根管内の細菌を取り除き、キレイにします。しかし、歯根が完成していない場合には、キレイにした後、通常の場合とは別の処置が必要になります。この処置をアペキシフィケーションと呼びます。

アペキシフィケーション(根尖閉鎖術)とは?

根未完成の歯の根の先は、ラッパ状に開いています。この状態だと、根の内部に最終的な材料であるガッタパーチャが充填しにくい、細菌が根の先の組織に広がりやすい、などのデメリットがあるため、このラッパ状に開いた穴を硬組織で塞ぐ必要があります。この硬組織を作る処置を「アペキシフィケーション」と呼びます。

水酸化カルシウムを用いた従来のアペキシフィケーション

このラッパ状に開いた部分に「水酸化カルシウム」を置き、長期間経過観察を行います。強アルカリ性の水酸化カルシウムの作用で、ラッパ状に開いた部分に硬組織が形成されるのを期待します。

MTAセメントを用いたアペキシフィケーション

水酸化カルシウムの代わりにMTAセメントを用います。水酸化カルシウムを用いた方法のデメリットである「長期間の経過観察」を必要としません。硬化する際に水酸化カルシウムを放出するMTAセメントは充填剤としても使用できるので、「詰めて終わり」を実現することができます。

アペキシフィケーションの決定的な欠点を補う治療法

アペキシフィケーションが必要となる根未完歯には、決定的な欠点が存在します。それは「歯根部の厚みが薄い」ということです。たとえ、根の内部の汚れが取り除けたとしても、咬む力に耐えられなければ意味がありません。アペキシフィケーションを受けた歯は、根の厚みが薄いまま機能しなければならないため、咬む力に耐えきれず、歯根が壊れてしまうリスクが高いのです。

そして、この欠点を補う治療法として期待されているのが、硬組織の形成によって歯根の長さ・厚みを増すことが期待できる「再生歯内療法(リバスクラリゼーション)」なのです。

アペキソゲネーシス

根未完成歯の歯髄を取り除く可能性の高い大きな虫歯や歯髄が口腔内に露出してしまった場合に、歯髄を保存し、歯根の成長を促す治療法がアペキソゲネーシスです。アペキソゲネーシスで根未完成歯の歯髄を保存することで、歯根の正常な成長を促し、歯を長持ちさせること可能となります。

根未完成歯の根管治療をご希望の方へ

MOMO DENTAL CLINIC

MOMO DENTAL CLINICでは、歯髄の死んで成長が止まってしまった根未完成歯に対して、新しい治療法である再生歯内療法を実施する事で歯根の成長を促し、歯の保存率向上に努めております。岡山にて根未完成歯の歯内療法をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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