根管治療の痛みや腫れについて|歯内療法(根管治療)ウィキペディア

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根管治療の痛みや腫れについて

根管治療中や治療後に痛みや腫れが起こる場合があります

痛みや腫れ

根管治療は、歯の神経を抜く処置ですので、多少なりとも体に負担がかかったり、刺激を与える事によって炎症が生じ、痛みや歯肉の腫れなどを伴う事があります。さらに、その症状が激化するフレアアップと言う症状も、根管治療全体のおよそ10%前後の確率で生じるため注意が必要です。こちらでは、根管治療中や治療後の痛みや腫れなどの症状についてご説明いたします。

根管治療後の痛みの代名詞「根尖性歯周炎」

根管治療後の痛みの代名詞と言われる症状が「根尖性歯周炎」です。感染物質の取り残しなどが主な原因で歯の内部で細菌が繁殖し、歯根の尖端部分の周辺組織が炎症を起こす事によって、歯肉の腫れや強い痛みを伴います。

根尖性歯周炎の原因

細菌感染

根管治療がしっかり行われず、細菌感染による炎症が根尖周囲組織や骨にまで広がった場合に強い痛みを伴う事になります。

化学的な刺激

根管洗浄(水酸化カルシウムや次亜塩素酸など)や根管充填の際に使用する薬剤の刺激によって、一時的な痛みを伴う場合があります。

機械的刺激

根管治療で使用するファイルやリーマーで、根尖部分などを傷つけたりした場合に根尖周囲組織が反応し、痛みを伴う事があります。

事前に鎮痛剤を内服することで痛みを抑えることができます

不安な方は、根管治療の前に鎮痛剤を服用する事によって、治療後に伴う痛みを緩和できます。鎮痛剤を服用する場合には、治療前に歯科医師に相談する事をおすすめします。

急性根尖性歯周炎と慢性根尖性歯周炎

歯周炎さまざまな分類がありますが、根尖性歯周炎は、何もしなくても強い痛みを感じる「急性根尖性歯周炎」と、ほとんど自覚症状がなく、刺激を加えると違和感を感じる程度の「慢性根尖性歯周炎」があります。

さまざまな根尖性歯周炎の症状について

歯根嚢胞

神経が死んだ歯や、根管治療で神経を抜いた歯の内部に空間が存在すると細菌が繁殖します。繁殖した細菌は、歯根尖端部分から押し出されて周辺組織に炎症を起こします。炎症が慢性化すると、膿の袋が形成され、やがて痛みや歯肉の腫れを伴う歯根嚢胞を引き起こします。長引く事で歯根の歯を溶かすので早めの治療が必要です。

硬化性骨炎

慢性根尖性歯周炎の一種です。長期間、根の先に弱い刺激が加わることで、骨が増加する骨硬化型病変です。

フェニックス膿瘍(急性転化)

免疫力などの低下によって慢性化膿性根尖性歯周炎が急性化する症状です。術前には見られなかった強い痛みや腫れを伴います。フレアアップ、フェニックス膿瘍とも呼ばれます。

根管治療後の主な痛みの原因

神経が残っている(残髄炎)
根管治療で抜髄を行うと通常は痛みを感じなくなりますが、精度の低い処置では神経が歯内に残ってしまい、炎症を起こすことによって激しい痛みを伴います。痛みが強くなる前に、歯科医院での再治療を受診しましょう。

歯根の破折による痛み
神経を抜いた歯は歯質が弱くなるため、その歯に過度な力がかかってしまった場合などに、歯の根っこ部分が折れたり、割れたりする事があります。その破折部分に細菌が侵入する事によって、歯茎の腫れや痛み、膿が出たりする症状を引き起こします。咀嚼の際に違和感を感じる場合には、破折をしている可能性が高いので、歯科医院での検査をおすすめします。

膿の放出による痛み
根管治療後に腫れや痛みを伴う症状に、免疫の反応によるものがあります。根管治療前までは、歯の内部に多数の細菌が繁殖していたため、骨の内部に細菌や膿が蓄積されています。根管治療によって細菌量が急激に減少すると、免疫が強く働き、蓄積された膿を外部に出そうとする事によって一時的な痛みや腫れが生じます。抗生物質や痛み止めの服用で症状を緩和することができます。

フェネストレーション
歯根は、歯槽骨と呼ばれる骨に覆われていますが、その歯根の先が骨から飛び出していることがあり、このような状態を「フェネストレーション」と呼びます。このような特殊な歯の根管治療を行なった後には、感染はないものの、根の先あたりの歯茎を触ると、違和感や痛みを感じる場合があります。

咬み合わせの不調
根管治療後に「咬み合わせの不調」によって痛みが生じる事もあります。根管治療の仕上げには、被せ物を装着します。その装着した被せ物の咬み合わせの調整がしっかり行われていないと本来、歯全体で分散させる力が、部分的にかかってしまい痛みを引き起こしてしまいます。この場合には、無理に慣らそうとすると歯根の破折や、歯槽骨の吸収を招く事になるので歯科医院での調整、またはできるだけ治療患部で咬まないように意識してもらい、症状の緩和を図ります。

治療後の痛みや腫れを伴わないように注意するポイント

丁寧に根管清掃を行う

根管清掃

根管内部は非常に狭く、湾曲などしているため根管形成を行う際には、ゆっくり丁寧な処置が重要です。ファイルを根管の長さよりも深く入れてしまう事によって、根尖孔が損傷したり、破壊した場合には機械的な刺激によって、痛みが起こる可能性が高くなるため、処置を慎重に行うことが重要です。

治療毎に仮蓋を必ずする

仮蓋

治療と治療の間には、根管内に細菌が侵入しないよう仮の蓋をします。細菌の侵入を防止することで根管治療中や治療後のトラブル軽減に努めています。

 

ラバーダムによる無菌化を徹底

ラバーダム

根管治療の成功には、根管内部の無菌化を徹底しなければなりません。ラバーダムを使用して、治療患部を口腔内から隔離する事で、細菌を含む唾液の侵入を防ぎ、再感染のリスクを抑制します。

痛みや腫れを抑えた根管治療をご希望の方へ

MOMO DENTAL CLINICでは、根管治療中や治療後の痛みや腫れにも配慮し、一つひとつの工程を適切に行っています。また、激しい痛みを伴うフレアアップなどが生じた際には、早急に対処を致しますのでご安心下さい。岡山で根管治療中、治療後の痛みや腫れを最小限に抑えた丁寧な治療をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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